Raspberry Pi OS(Bookworm)のインストール(Raspberry Pi Imager)

Raspberry Pi OS(bookworm)のRaspberry Pi Imagerを使用したインストールと初期設定。

概要

RaspberrypiOSがBookwormになったので、インストール方法のメモ。
基本的にBullseyeのときと変わらないけど、ちょっと変わったところもあるので。
Bullseyeのときの手順メモも参照してください。

SDカードへの書き込み

Raspberry Pi Imager で書き込み。
使い方はあちこちに書いてあるけど、例えばこちら。

バージョン変わると微妙に手順が変わったりするので、最新情報はぐぐってちょ。

ブート前の設定

ブートの前にSDカードのFATパーティションのファイルをいじっておく。

[!NOTE] 下記の変更をイッパツで行うスクリプトは以下。
Windowsのコマンドプロンプトで実行すると想定。 Windows版python必要。
それぞれのF=の部分を対象のドライブレターに変更する。

  • UARTにUARTコネクタを使用する場合はこちら 
    python -c "import re;F=r'G:\config.txt';a=open(F).read();a=re.sub(r'\[all\](?!.*\[all\])', '[pi5]\ndtparam=uart0\n\n[all]\nenable_uart=1\n', a, flags=re.DOTALL);open(F, 'w').write(a)"
python -c "F=r'G:\cmdline.txt';a=open(F).read();a=a.replace(' quiet', '').replace(' splash', '').replace(' plymouth.ignore-serial-consoles', '')+' ipv6.disable=1';open(F, 'w').write(a)"
  • UARTに40pinヘッダのpin8/10(GPIOs 14 & 15)を使用する場合はこちら 
    python -c "import re;F=r'G:\config.txt';a=open(F).read();a=re.sub(r'\[all\](?!.*\[all\])', '[pi5]\ndtparam=uart0_console\n\n[all]\nenable_uart=1\n', a, flags=re.DOTALL);open(F, 'w').write(a)"
python -c "F=r'G:\cmdline.txt';a=open(F).read();a=a.replace(' quiet', '').replace(' splash', '').replace(' plymouth.ignore-serial-consoles', '')+' ipv6.disable=1';open(F, 'w').write(a)"

UARTコンソールの有効化

UARTをコンソールとして使用するためにconfig.txt の 最後の [all] の行を以下に変更

[pi5]
dtparam=uart0

[all]
enable_uart=1

[pi5]
dtparam=uart0_console

[all]
enable_uart=1

IPv6の無効化

IPv6を無効化しておきたいときは、 cmdline.txt に ipv6.disable=1を追加する。
このファイルは1行で書かないといけないので、改行してはいけない。

ブートログの表示

ブートログが見えないと不安な人は、
cmdline.txt から quiet splash plymouth.ignore-serial-consoles を削除しておくとよい。

[!NOTE] LITE版ではquietを削除(それ以外は指定されていないので)

最初の起動

書き込んだSDカードをRaspberry Piに挿入して電源ON。
ごちょごちょと設定したあと、起動する(途中2回ほどrebootしてるらしい)

お約束

ソフト類を最新版にする。

sudo apt update
sudo apt upgrade 
sudo reboot

[!NOTE]

ウィンドウマネージャをOpenboxに変更したい場合

VNCに不具合がるなどの理由で以前のバージョンと同じX11ベースのOpenboxに変更したい場合は以下の手順で変更する。
ちなみにOpenboxに変更したい場合は以下のコマンドで変更できる。
VNCを有効化した後にウィンドウマネージャを変更すると動作が不安定になることがあるので、VNCを有効化する前に変更するのがベター。

sudo raspi-config nonint do_wayland W1
sudo reboot

VNC有効化後、以下のコマンドでデフォルトのウィンドウマネージャ(wayfire)が無効になっていることを確認する。
なにも表示されなければOK

pgrep wayfire

お好みで

その他お好み設定は Raspberry Pi OS(64bit)のインストール(Raspberry Pi Imager) と同じ。
めんどくさいのでスクリプトを実行。

wget https://gist.githubusercontent.com/ippei8jp/8053f0804a694c34cb18cd4035e0993c/raw/pi_setup1.sh
bash pi_setup1.sh 
# 途中sambaのパスワード設定がある  
sudo reboot

[!NOTE] IpV6無効の環境でwayfireでVNCを有効にする場合、VNCを有効化する前に 以下のコマンドでwayfireでIPv4を使用するように設定する必要がある。
この処理は上のpi_setup1.shの処理に含まれている。

sudo cp /etc/wayvnc/config /etc/wayvnc/config.org
sudo sed -i "s/\:\:/0\.0\.0\.0/g" /etc/wayvnc/config

/etc/wayvnc/configの2行目のaddress=::をaddress=0.0.0.0に変更している。

pyenvのインストール

sudo apt install -y make build-essential libssl-dev zlib1g-dev libbz2-dev \
libreadline-dev libsqlite3-dev wget curl llvm libncurses5-dev libncursesw5-dev \
xz-utils tk-dev libffi-dev liblzma-dev python3-openssl git

export PYENV_ROOT=/proj/.pyenv    #環境に合わせて修正してね
git clone https://github.com/yyuu/pyenv.git ${PYENV_ROOT}
git clone https://github.com/yyuu/pyenv-virtualenv.git ${PYENV_ROOT}/plugins/pyenv-virtualenv
git clone https://github.com/pyenv/pyenv-update.git ${PYENV_ROOT}/plugins/pyenv-update

ここで一旦ログアウト＆再ログイン

pythonのインストール

pyenv install 3.11.9
pyenv shell 3.11.9 
pip install --upgrade pip setuptools wheel
pyenv shell --unset