概要

pythonでGUIを作るにはtkinterを使うが、とっても分かり難い。
そこで、簡単にGUIが作れるとウワサの TkEasyGUI を使ってみた。
参考：

使ってみる

使ってみようと思ってはみたものの何を作れば良いか思いつかなかったので、以前にtkinterで作ったプログラムを TkEasyGUI を使って書き直して見ることにした。

元にしたのは、 ketsuatsu_GUI.py
これの ketsuatsu_GUI.pyだけを書き換えてみる。
(ketsuatsu_csv2xls.pyはそのまま使用)

作ってみた

ということで、書き直してみた。

準備

TkEasyGUI のインストールは以下を実行するだけ。

pip install TkEasyGUI

TkEasyGUI と pyperclip がインストールされる。

全体を実行するには、上の元ソースのREADMEを参照。

ソース

ということで、作ってみたソースがこちら。
元のソースと比べても行数で半分以下になった。
また、イベントによる実行がイベントハンドラで登録するのからイベントループでイベントを監視するように変更されたので、プログラムの見通しがよくなった。

これを

ketsuatsu_easyGUI.py

import sys
sys.dont_write_bytecode = True      # pycacheを作成しない

import os

import TkEasyGUI as eg

# CSV→エクセル変換処理
from ketsuatsu_csv2xls import ketsuatsu_csv2xls

# フォント
# FONT_NAME1 = "ＭＳ ゴシック"
FONT_NAME1 = "BIZ UDゴシック"
FONT_NAME2 = "Noto Sans CJK JP"

FONT_SIZE = 12


# レイアウト
layout = [
    [
        eg.Text(        text = "CSV file  ",
                ),
        eg.Input(       "", 
                        key="-csvfilepath-", 
                        expand_x=True,
                ), 
        eg.FileBrowse(  button_text = "Browse...", 
                        title="CSV file",
                        file_types = (('CSV file', '*.csv'), ('all', '*.*')),
                     ),
    ],
    [
        eg.Text(        "Excel file",
                ),
        eg.Input(       "", 
                        key="-excelfilepath-", 
                        expand_x=True,
                ), 
        eg.FileBrowse(  button_text = "Browse...", 
                        title = "Excel file",
                        file_types = (('Excel file', '*.xlsx'), ('all', '*.*')),
                        save_as = True,
                     ),
    ],
    [
        eg.Column(
            layout=[
                      [
                        eg.Button(  "Convert",
                                    size = (10,0),
                                 ), 
                        eg.Button(  "Exit",
                                    size = (10,0),
                                 ),
                      ]
                    ],
            expand_x=True,
            expand_y=True,
            text_align="right",
            vertical_alignment="bottom",
        ),
    ],
]


# CSVファイルからexcelファイルへの変換処理をコールする
def convert_csv2xls(input_filename, output_filename):
    execute_flag = True

    # パラメータエラーチェック
    if len(input_filename) == 0 :
        # ファイルが指定されていない
        eg.popup(f"入力ファイルを指定してください", title="エラー")
        execute_flag = False
    # filedialog.askopenfilename()は存在するファイルしか選択できないが
    # エディットボックスを直接編集した場合のためにチェック
    elif not os.path.isfile(input_filename) :
        eg.popup(f"入力ファイルを指定してください",  title="エラー")
        execute_flag = False
    elif len(output_filename) == 0 :
        # ファイルが指定されていない
        eg.popup(f"出力ファイルを指定してください", title="エラー")
        execute_flag = False
    # この判定はfiledialog.asksaveasfilename()内で行うが
    # エディットボックスを直接編集した場合のためにチェック
    elif os.path.isfile(output_filename) :
        ret = eg.popup_ok_cancel(f"出力ファイルが存在します\n上書きしますか?", title="確認")
        execute_flag = True if ret == 'OK' else False
    if execute_flag :
        # 変換処理
        try:
            # CSVファイルからエクセルファイルを作成
            ketsuatsu_csv2xls(input_filename, output_filename)
            eg.popup(f"変換終了", title="終了")
        except Exception as e:
            eg.popup(f"{e}", title="エラー")


def main() :

    # 使用するフォントの設定
    fonts = eg.get_font_list()
    target_font_name = ""
    target_font_size = FONT_SIZE

    if FONT_NAME1 in fonts :
        target_font_name = FONT_NAME1
    elif FONT_NAME2 in fonts :
        target_font_name = FONT_NAME2


    # window create
    window = eg.Window('血圧 CSV->excel', 
                        size = (600, 150),
                        font = (target_font_name, target_font_size),
                        layout = layout
                    )

    # event loop
    while window.is_alive():
        event, values = window.read()
        print("#", event, values)
        if event == "Exit" :
            break
        if event == "Convert" :
            # print(values)
            input_filename  = values['-csvfilepath-']
            output_filename = values['-excelfilepath-']
            convert_csv2xls(input_filename, output_filename)
    
    # 終了
    window.close()



# ======================================================
if __name__ == '__main__':
    main()

未対応項目

ドラッグアンドドロップ

TkEasyGUI はドラッグアンドドロップに対応していないので、作成したプログラムも未対応。
issueはあがっていて、作者さんも「It seems we could easily support」と言っているので、近いうちにサポートされるかも。

Drag & Drop files #7

テーマの使用

TkEasyGUI は ttkの使用に対応しているが、使い方によってはうまく動かない。
(今回は eg.Column の中の eg.Button で use_ttk_buttons=Trueを指定したらエラーになった。
なにか条件があるのかもしれんが。)
とりあえず「お手軽にGUI」が目的なので、テーマで見た目に凝らなくてもいいか、と対応はあきらめた。

まとめ

さらっと触っただけだけど、tkinterをそのまま使うよりかなり分かりやすい。
が、ちょっと凝ったことをやろうとすると、できなかったりすることも。
その辺は必須かどうか見極めて、あきらめるか、tkinterで泥沼にハマってでも実現するかを決めるしかないか。